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猫の口内炎 その2

2枚の写真は、左は13才のうちの猫で、右は口内炎のひどい4才の猫です。よく見比べると鼻の下のところにあるすじのようなものの付着部位の差が見られます。むずかしい言葉でいうと、上唇小帯という部位なのですが、この部位の付着異常によっていろいろ不都合なことが起きてきます。まず、歯に近いところについていることにより、唇全体が前方に引っ張られ口腔前庭が狭くなります。つまり唇の内側がより歯に接触するようになるのです。他にもいろいろなことがおきてくるようです。年齢の割に歯肉が退縮し犬歯の露出が大きくなるなども関係がありそうな気がします。しかし、歯石がついてくると唇の内側が緊接しているため口腔粘膜に与えるダメージは凄まじいようです。

どのくらいの痛みであったかはこの写真をご覧ください。ちなみに、この猫ちゃんのウイルス検査はすべて陰性でした。

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