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私が獣医師になったわけ

 私は30才を過ぎてから、獣医科大学に入学しました。最初の大学は金沢大学で、専攻は物質科学でした。獣医科大学を目指した時にはもうすでに、保育園に通う息子がいて、周りは大反対でした。

 その反対を押し切ってまで獣医師になろううとしたのには大きな理由が2つあります。1つ目は眼科を勉強したかったことです。2つ目はまた後日、お話しますね。

 眼科を勉強するきっかけになったのは,25年ほど前、眼の疾患で来院した1匹のチワワちゃんでした。

当時北陸や関西では眼科を専門にみている先生がいらっしゃらず姫路までわざわざ診てもらいにいっていただきました。

当時の診療費で100万円以上かかったそうです。

なんとか眼の専門的な診療ができないものかと,本当にくやしい思いをしたものです。

そこから,わたしの挑戦ははじまりました.

まず獣医師でなかった私は大学を受験し,入学してからはひたすら眼科を勉強しました。

それから英語の勉強です.日本には眼科の専門医がほとんどいなかったためアメリカの先生に師事するしかなかったのです。

夏休みになるとアメリカ本土の専門医Dr.Paulsenのかばん持ちをし,アメリカの動物病院を訪問しました。

通常の眼科検査器具では検査している獣医師本人しかその画像をみれないのです。

そばにいて症状と病名を学ぶ事は非常もにむずかしく困っていた私にDr.Paulsenは検査器具に特別のオプション器具をつけてくれてわたしにもみれるようにしてくれたのです。

こうして私の眼科修行は続き,今日にいたります。

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